「せっかく作ったのに食べてくれない。。」「なんで食べるのにこんなに時間がかかるのだろう。。」
私は、元保育園栄養士(実務7年)、現在は小学校の給食調理パート勤務をしているママですが、
栄養士ママだと、子どもの食の悩みがないかと言われると全くそんなことはありません。
むしろ冒頭の悩み。。日々抱えています。
8歳と4歳の息子に毎日ご飯を出しながら、食の悩みと奮闘しています。
この記事では、「食べない子どもに悩むママやパパに向けて」、
栄養士ママである私も、「同じだよ!だから心配しないで!!」とエールを送ると共に、我が家で少しでも効果があった「子どもの食べない対策」についても書きたいと思います。
子どもが食べないのはママの料理のせいじゃない!

まず最初にお伝えしたいのが、「子どもが食べない」のはママやパパの作った料理のせいでは決してありません!!これは断言したいです。
なぜそう言えるのかというと、給食としてご飯を提供すると、時間内に基本みんなに完食してもらっていた私(献立、調理法)も、我が子に自宅で提供すると、苦戦しているからです。
私は、我が子より先に、保育園でたくさんの子どもたちに離乳食や給食を提供していましたが、よく食べてくれましたし、おいしいの感想もたくさんもらいました。
しかし我が子。。食べなかったり時間がかかったりで悩みます。
知識も経験もある中でスタートした、我が子の離乳食も、あげてみると「べぇ~」とすごく苦々しい顔で苦戦したことは、しっかりと記憶にも動画にも残っています。
「え??あれ??」と思いましたが、「私の料理がいけないのかな。。」とは思いませんでした。
だって保育園の子たちは美味しそうにモリモリ食べてたもん!と。苦笑
「ごはんを食べてくれない。。自分の作り方が悪いのかな。。」と悩むママやパパがいたら、そんなことは全くありません。
家では食べないのに、給食を食べるのは、お友達効果、先生効果で頑張って食べているというのもあります。
「おうちでごはんを食べない」は、むしろママやパパに気を許して、しっかりと甘えられている証拠だと思います。
それでも悩む。。私自身の日々の悩み

保育園栄養士だったからこそ、「私の作る料理がいけないのかな。。」の悩みは少なかったものの、「子どもの食事」に関しては私もたくさん悩んできましたし、今も悩んでいます。
そんな私の悩みを、具体的に4つシェアさせてもらいます。
とにかく食べるのに時間がかかる
子育ては、もちろん食事の時間だけではなく、やることが山積みです。
そして子どものためにも早寝も目指したいところなのに。。食べるのに時間がかかり、予定がどんどん狂っていきます。
完食を目指して、様子を見守りつつ(途中席を立ったり脱線したりすのも見逃しつつ。。)やっていると、気付けば1時間かかっているじゃん!なんてことも度々あります。。(フルコース出しているわけじゃないんだから。。苦笑)
自分の中で理想としているタイムスケジュールがどんどん崩れていき、辛く感じます。
食べている途中に席を立ってしまう
8歳長男はこの悩みの時期は通り過ぎましたが、4歳次男、席に座って好きなものだけ食べ終えると、早々に席を離れて遊び始めます。
お腹の好き具合によるのか、そもそも最初からきちんと席に座ってくれないことも。
これで園では、いつも完食、食べ終わるのも1番か2番だなんて言うから、本当にびっくりです。
「食べないなら下げる」が正解なのか分からない
「食べないならさっさと食事を片付けてしまいましょう!」なんてアドバイスをよく見かけるけれど、
そんなことしたら嫌いなものや苦手なものは全く食べないまま毎日が過ぎそう。。栄養的に大丈夫なのかな。。と不安に思ってしまいます。(みんなあっさりこの「すぐ片付けちゃいましょう」のアドバイス、実践できているのかな。)
実験的に数日やってみて。。とすればいいのだろうけれど、それができないまま、つい完食を目指して声をかけ、時間をかけてしまっています。
「ながら食べ」が良くないのかも分からない
「テレビを見ながら」食べるを中心とした、「ながら食べはやめましょう」のアドバイスもよく見かけますよね。
我が家も平日の夜は基本、「テレビは消して食べる」としていますが、「食事中テレビを消す」を徹底しているかといわれるとそうではありません。
テレビをつけて、それを見ながら家族でワイワイおしゃべりして食べるのも楽しいよなと思って、休日の夕飯時など、ゆとりがあるときはテレビをつけて食べたりもします。
テレビをつけていた方が、席も立たず、意外と食べ終わりが早かったかも。。なんてときもあり、なんだか色々迷います。
我が家で効果があった「食べない対策」

日々奮闘する中で、我が家で実践している&効果があった「食べない対策」を3つご紹介します!
最初で食べ終わる目標時間を決める
我が家では、夕飯を出した際に「今日の目標は【8(40分)】だよ~!」など、時計を一緒に見て、目標時間を決めてから食べています。
目標時間に来たら、ごはんを下げる!ことはやっていないので、過ぎることも多々で、あくまで「目標」時間なのですが。
子どもたちも少しでも意識することは大事かなと思うし、なにより私自身が「食べ始めの時間」「食べ終わりの時間」を意識することで、「今日も時間かかっているな。。」だけでなく、「もうこんな時間だし、ちょっと声かけよう!」などといった行動をとれます。
そして目標時間内に食べられたときは、思いっきり褒めてあげることができます。
目標時間を決めることで、プレッシャーになってしまうような人や子どもには、おすすめできないですが、あくまで「目標」と捉えられそうなら、最初で食べ終わりの目標時間を決めるのはおすすめです。

ちなみに、未就学児の給食時間(食べる時間)は30~40分ほどのようです。
小学校に上がると、20分ほどと短くなります。
我が家では30分くらいの目標時間にすることが多いです!
過ぎることは多々。苦笑 あくまで「目標」です!
完食後の「ご褒美おやつ」を約束する
栄養士ママの子も、市販のおやつ大好きです。苦笑
ママのご飯は食べたくないけど、お菓子は食べたくてたまらないようで。
「ご褒美おやつ」のためなら、苦手なものも頑張って食べてくれます。
なので我が家は、普段の間食としてだけではなく、デザートとして(食後)なら、お菓子OKとしています。(お菓子を食べるくらいなら、ごはんをおかわりして!とはしていないといった感じです)
少し栄養士の観点を入れるなら、お菓子は基本的に「糖や炭水化物」が中心のものになるので、
はじめから「ご褒美おやつ」を見越して、ご飯の量を大盛にはしないようにしています。
(ご飯のおかわりを希望されたら、もちろん出してあげますが)

「おやつ」を欲しがるかどうかで、体調や空腹の見極めをするようにもしています。
「ごはんが進まないけど、お菓子は食べたい!!」というときは、元気でまだおなかも空いているんだなと見て、ごはんの完食もうながしますが、
あまりにごはんが進まず、お菓子すらも食べたくない。。なんてときは無理に完食を求めないようにしています。
お気に入りのぬいぐるみと一緒に食卓を囲む
なぜか喜ぶぬいぐるみとの食卓。
次男からはこのぬいぐるみに食べさせてほしいとのリクエストまで上がります。苦笑
我が家でおよばれされることの多いお気に入りさんは「おさるのジョージ」なんですが(いつもありがとう)
ひとまずとにかく席についてほしい!!のときに食卓を一緒に囲んで、最初の数口はパペットさんまでしてあげて。。(おつかれ私。。苦笑)
もちろんずっと付き合っては上げられないのですが、「一旦食卓に座らせたい!」、見た目だけで嫌がって口にしないものを、「まずは1口食べさせたい!」のときには効果があると思っています。
まとめ:その一食が全てじゃない!全体で考えよう

「子どもが食べない。。」の悩みをなぜもつのか。
そもそもの理由(キモチ)を私自身の中で改めて考えてみると、1番は「大切な我が子の成長が心配だから」に尽きるんですよね。
- 栄養は足りるかな
- 食事のマナーとして、このままで大丈夫なのかな
- 食べることに時間がかかりすぎて、寝るのが遅くなってしまって大丈夫かな
ママとパパは我が子のことを全力で愛しているから、心配と悩みが絶えないのだと思います。
私自身も日々悩んでいる身ではあるのですが、我が子を想う気持ちに自信をもって、そして少しおおらかに考えてもいいかなと思います。
日々家庭で出すごはんが、子どもの栄養や体づくりを担う全てではありません。
保育園や幼稚園、学校に通っている子どもたちは、給食だって食べています。
給食作りを担う身としては、「給食を食べている」といった安心感を持ってもらえたら嬉しいですし、そういった給食を提供していけたらいいなとも思っています。
また、ごはんだけでは心配。。な人は、自分なりに安心感のもてる栄養補助食品と上手に付き合っていくのもいいかなとも思います。
子どもが口にするものなので、安易に与えるのでなく、親としてこれはいいかも!と思えるものがあれば、活用していくのはいいかなと思います。
私自身も、「肝油ドロップ」や、「鉄分タブレット」など、その日の食事の様子も加味しながら、子どもにも食べさせています。
食事は毎食毎日のことですが、毎食毎日のことだからこそ、
その日1日、そして1週間、1ヵ月。。とトータルでみて、バランスをとっていければ十分良し!かなと思います。
悩むママパパ、お互いがんばっていきましょうね♪
~おしまい~
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